世界ジオパークに阿蘇認定！洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸、隠岐に続く

公開日： 2014/09/23 : 最終更新日：2016/10/01 ニュース

1 世界ジオパークに阿蘇が認定
2 世界ジオパークとは
3 世界ジオパークネットワーク（GGN）とは
4 世界ジオパークの認定基準
5 世界ジオパーク日本

世界ジオパークに阿蘇が認定

世界ジオパークに熊本県の北東部に位置する高原地帯、「阿蘇」が認定されたそうです。
阿蘇を認定したのは世界ジオパークネットワーク（ＧＧＮ）。
世界ジオパークネットワークが9月23日、カナダの世界ジオパーク「ストーンハンマー」で開催中の国際大会で発表した。

阿蘇は多様な火山地形が広がっている世界最大級規模の巨大噴火によるカルデラ地域。
地質学上十分な価値があると推され、地域住民や地元自治体などが2009年、「阿蘇ジオパーク推進協議会」を設立して、認定を目指して努力してきた結果が認められた。

世界ジオパークとは

世界ジオパークとは耳慣れない言葉ですね。
世界ジオパーク（geopark）は世界遺産の地質版のようなもので、世界的に貴重な地質、地形、火山などの地質遺産を複数有する自然公園。
国際的重要性をもつ地形・地質学的遺産を有し、これらの遺産を地域社会の持続可能な発展に活用している地域が認定される。
世界ジオパークの審査や認定はを世界ジオパークネットワークがおこなっている。

世界ジオパークネットワーク（GGN）とは

世界ジオパークネットワークとは、2004年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)と国際地質学連合（IUGS）の共同の国際協力研究事業である「国際地質科学計画（IGCP）」の下で、地質学的遺産の保護と国際的な認定を目的として、1999年に設立された国際ネットワーク。

世界ジオパークの認定基準

世界ジオパークに認定されるには、様々な条件がある。
①規模と環境
学術的に貴重な地形・地質遺産や美しい自然環境が複数あり、その地域の経済や文化の持続的発展にとって十分な面積があること。
②運営及び地域との関わり
運営・取り組みを推進することができる組織（地域の自治体、各種団体、地元企業、住民、研究機関）があること。
③経済開発
地域の地形・地質資源を保全しながら、その自然の特性を活かした経済活動（ジオツーリズム等）を推進し、持続可能な地域の経済発展をはかっていること。
④教育
博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地形・地質学的遺産の貴重さや重要性を、誰もが学習・体験できるしくみが整備されていること。
⑤保護と保存
地域の法や伝統に基づき、地形・地質学的遺産が適切に保護されていること。
⑥世界ジオパークネットワークへの貢献
世界ジオパークネットワークの一員となり、知識・技術・経験の共有と、人的交流を行うものであること。

世界ジオパーク日本

世界ジオパークに日本で認定された地域は、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)、山陰海岸(京都府・兵庫県・鳥取県)、室戸(高知県)、隠岐(島根県)の6カ所があり、今回の阿蘇（熊本県）で7カ所目となる。
7カ所すべてが、日本ジオパークネットワーク (JGN)に加盟後、世界ジオパークネットワーク（ＧＧＮ）に加盟している。