セアカゴケグモ日本国内分布図北上！駆除方法や生態、毒性、卵など【画像】

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セアカゴケグモの生態

セアカゴケグモが9月10日、広島県内の山陽自動車道のサービスエリアで、60匹が見つかったそうです。

セアカゴケグモは有毒のクモの一種。

1995年に大阪府で発見され、だんだん分布が拡がっているオーストラリアを原産地とする外来種である。

和名：セアカゴケグモ（背赤後家蜘蛛）
分類群：節足動物門 クモ綱 クモ目（真正クモ目） ヒメグモ科 (Theridiidae, Araneae, Arachnida, Arthropoda)
学名：Latrodectus hasseltii
英語名：Red back spider
原産地：オーストラリア原産
体長：雌約0.7～1cm、全体が黒色で、腹部の背面に目立った赤色の縦条。雄4～5mm腹部背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑紋。
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セアカゴケグモの毒性

セアカゴケグモは毒をもっているのは雌のみで、雄は毒をもっていません。
毒は神経毒の「α－ラトロトキシン」で、咬まれたときに毒が注入される。
咬まれると激しい痛み、発汗、発熱、かゆみ、紅斑、硬結をきたし、区域リンパ節の腫張がおこる。
通常は、数時間から数日で症状はおさまる、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがある。
オーストラリアでは死亡例があるが、日本ではまだ報告がありません。

セアカゴケグモに咬まれたら

咬まれたときは、温水や石けん水で傷口を洗い流し、咬まれた局所を包帯等で強く圧迫するのは、痛みを増強させるので、多少出血があっても、包帯や止血帯はしないほうがよいでしょう。
傷口を氷で冷やすと痛みを緩和できます。
できるだけ早めに病院を受診しましょう。（殺虫剤等で殺したクモを持参すると、適切な治療に有効です）

セアカゴケグモを見つけたら

絶対に素手で触らない。

市販の殺虫剤（クモ用スプレー等）をかけるか、靴で踏みつぶす。

セアカゴケグモの駆除方法

家庭用殺虫剤（ピレスロイド系）を噴霧すれば駆除できます。

弱ってから靴で踏みつぶして下さい。

卵は殺虫剤が効かないことが多いので、卵をはしなどではさんで、ビニール袋に入れ靴で踏みつぶしてください。（ビニール袋に入れず、そのまま踏みつぶすと子グモが散らばる恐れがあります）

セアカゴケグモの卵の画像

セアカゴケグモの生息場所

日当たりがよく、暖かいところ
昆虫や小動物などの餌が豊富にあるところ
巣をつくる適当な隙間があるところ
巣の形は放射状の形ではなく乱雑です。
排水溝やグレーチング、フェンスの基部など低いところを好みます。
庭の手入れは手袋をして（クモの毒牙は 0.5mm） してください。
カバンなど地面に置かないようにしましょう。
クモのすめない環境作りのため家の周りは整理整頓をしてください。

セアカゴケグモの日本国内分布

セアカゴケグモの日本国内分布はどのようになっているでしょう。

岩手県，宮城県，福島県，群馬県，茨城県，千葉県，神奈川県，静岡県，愛知県，岐阜県，三重県，京都府，大阪府，滋賀県，奈良県，和歌山県，兵庫県 (淡路島含む)，岡山県，広島県，山口県，鳥取県，香川県，徳島県，高知県，愛媛県，福岡県，佐賀県，熊本県，宮崎県，鹿児島県，沖縄県で発見記録があります。

セアカゴケグモは近畿地方・東海地方で特に多く、大阪府、三重県、兵庫、和歌山、奈良のでの定着が確認されています。

近年、初めて発見された県が増えており、茨城県は2013年1月、岩手県では2013年6月、熊本県では2013年8月、千葉県・福島県・鳥取県・静岡県は2013年9月、愛媛県では2014年1月です。

.↑セアカゴケグモ 日本分布2012

↑セアカゴケグモ 日本分布2014

セアカゴケグモの日本分布が2012年と2014年を比較すると北上しているのがわかりますね。

セアカゴケグモは本来、オーストラリア、東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域に生息する毒グモですから地球温暖化の影響でしょう。

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